◇zack×aerith◆
□素直な気持ち/切甘
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「もしも〜し」
「ねぇ、どうしたの?」
「おーいザックスさーん?」
今日
此処に来たのは
絶対に間違いだったと
俺は1人で妙に納得
「返事、してよ…」
いつもは仕事で疲れても、彼女に会えばそんなことは忘れてしまうのに
今日はいつもと違う
いつもは綺麗な彼女の笑顔も
大好きな声も
傍にいるだけで安心する
その存在ですら
今はなんとも思わない
いや
もっと悪い
少し大袈裟だけど
"五月蝿い"
そい言った方が正しいかもしれない
此処に
来るんじゃなかった
まともに会話なんてしたくないのに
彼女に
悲しい思いをさせてしまうだけだと
そんなの分かっていた筈なのにーー……
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