創られた国のアリス
□白ウサギと耳の常識
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ぶつかられて転んでしまった私は座り込んだまま、その人の頭を凝視した。
ぶつかってきた美少年の頭には兎耳でした。
え…兎耳?
世の中色んな趣味の人がいるもんだ…。
「った〜…あっ!!ごめんなさい!!大丈夫ですか!?」
「あ…はい。大丈夫です…。」
差し出された手を掴み、立ち上がる。
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「本当に大丈夫ですか?すみません、急いでたもので…。」
シュンと元気なく、耳が垂れる。
あぁ…シュンとした様子が可愛いなぁ…なんて思ってしまった。
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