創られた国のアリス
□兎の家とベッド問題
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「…わかりました。お世話になるのですし、そのぐらいなら……。でも、本当に呼び捨てでいいんですか?」
「全然っ!むしろその方が嬉しいよっ!!」
耳をピンッと立てて、ニコニコしながら笑うテンリさ…、じゃなくてテンリ。
笑顔の彼を見てるとこちらまで笑顔になる。
「ぅ……。」
「どうかしましたか?」
「ううん。何でもないよ!…ちょっとヤラれただけで。」
「?」
(うぁ〜…アリスってやっぱ可愛いよなぁ。公爵なんかのとこ連れてかないでホント良かった…。)
(今日ってあんまり気温高くないのに……。風邪気味なんですかねー?)
テンリがそんなこと思っているなんて全然知らない私でした。
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