脱色駄文
□拘束→解放→快楽
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「あぁぁっ……!!」
身体を弓形に反らせて、僕が果てた。
解放の後の倦怠感。
充足感。
息も絶え絶え、ろくに回らない頭。
拘束された両腕。
一種の倒錯。
貴方と肌を逢わせる度に、僕の腕に増えていく擦り傷。
貴方は時折、僕を後ろ手に縛り付けて抱く。
細紐に縛された僕の手は、著しく血行が悪化していて、感覚を無くしていた。
あぁ、また傷になっている。
抵抗した訳では無いけれど、快楽の為に腕を動かしてしまうのだろう。
紐と擦れて、必ず擦り傷が出来てしまう。
そう思っている内に、両腕に感覚が戻って来た。
「あうっ……んぅ」
自分の指先に触れて、ビクリと身体を震わせた。
痺れる……
血行が戻って来た証だ。
それが僕の快楽になる。
ノイトラ様はそれを知っている。