お仕置き部屋
□自覚なしの独占欲
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※7/16のアニ銀の妄想です。ネタバレあり。
それは夏の暑さが本格的になってきた7月の半ば。
5日間にも渡り土方さんと張り込みだった。
最初は付き合ってやってもいいかって思ったけど、1日で飽きた。
だって暑いし眠いし腹はすくし。
俺は十分に寝て栄養とって休憩してっから、そんなに疲れはたまってないけど、、さすがに5日も付きっきりの張り込みが続くと、仕事に命かけてるあの人は、疲労のピークのようだ。
たまに落ちあった時の顔にはクマが刻まれていた。
全くクソ真面目なこって。
ずるずる。
夜明け前の堤防沿いで、ラーメンをすする音が響く。
「…ほんと常に俺より仕事なんですぜィ。」
ずるずる。
「…体ばっか求めてきやがって、俺のことみてんのか見てねぇのか、さっぱり分からねぇんでさァ。…」
ずるずるずる。
ふらりと入った屋台は愚痴り屋とかって、普段の鬱憤を吐き出すとこらしい。
喋ったことは外には漏れないらしいから、親父に愚痴りながらラーメンをすする。
その時ポケットの中で携帯が震えた。
画面には、今愚痴の対象にしていた上司の名前。
ラーメンをすすりながら通話のボタンを押す。