お仕置き部屋

□ヤキモチ
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土方が道場に入ってしばらくたったある深夜のこと。
土方の部屋に一人の人影が忍びこんだ。体に不釣り合いな長い木刀をかかえている。
一度布団に
近付くと土方が寝ていることを確認する。そして土方めがけておもむろに木刀を振り上げた。
ガシッ!!!!
確かに入ったと思った木刀の1打は空をきって。
次の瞬間首ねっこを捕まれ軽々と持ち上げられる。
空中で手足をばたつかせ、土方を睨み付けるのは沖田総悟だった。

「なっ…なんでっ!」

「俺はな…人の気配に敏感だから誰かいれば、眠ってても目が覚めるんだよ。・・・・・おい、総悟、てめぇどういうつもりだ?」
部屋の中は暗かったが土方がものすごく怒っていることだけは分かる。
土方が怒っているのを見るのは初めてで、あまりの剣幕に思わずたじろいだ総悟だったが必死に土方の手から逃れようと暴れる。

「てめっ、離せ〜!!!俺にさわるなっ!!」

しかし、いくら暴れても土方の手から離れられない。

「お前ぇなんでこんなことしたんだ?言ってみろ。あぁ?」
いつもよりも低い声で土方は尋ねる。

「うるせェ!!!離せっていってンだろ〜!」
土方は大きなため息をつく。

「言わねぇなら仕方ねぇな。」
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