A la carte

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お昼の休憩時間に、外で悪友いのと一緒におやつ片手にお喋りを楽しんでた。
ら。

ふと、陽射しが陰った。
目の前にいるいのが、目を見開いている。
なんだと後ろを振り返る前に、顎を捕られた。

無理矢理上を向かされた先に居たのは、口布をずらしている、銀髪の男。

何しに来たんだこの男と思ったのもつかの間、おやつに口に啣えたままのチョコレートプレッツェルをぱくりと持っていかれた。
ついでに、口唇もちゅっと啄まれた。

あまりにさらりとやられたもんだから、された私も見ていたいのも、唖然としてしまう。
サラっとしでかした男は目尻を下げ、口布を戻しながらにこやかに微笑っている。

「ごちそーさん」

そう一言残し、軽やかに歩き去る。

あんまりにもあっさりさらりとされたもんだから、いのも私も呆然としたまま戻れない。
口唇の感触は、啄まれた感触をしっかり残してて。

「〜〜〜、なろぉぉぉぉっっ」

正気に戻ったのは、男が視界から消えてから。

人前で、恋人でもないのに恋人のようなカカシ先生の戯れに、憤った私は、羞恥に身を染めて抗議すべく走り出した。



翌日、いのが「昨日はポッ〇ーの日だったのね〜」と言った。

恋人同士で、そのチョコレートプレッツェルを食べ合う日なんだそうだ。

結局、私はまたカカシ先生をブッ飛ばしに走り出すことになる。



今ドキ、合コンですらやらないよね!

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