A la carte
□[絆]、観ました?
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心配してくれてるのは充分わかってる。
でも。
身体が、動いてしまうんだもの。
打撃の強さに負けて気を失うなんてのは、修行が足りないからだ。
自己嫌悪と共に意識を取り戻すと、いつも、そこにはあの子の清んだ青い目が真っ直ぐに私を見つめてる。
心配そうな、ホッとした顔で。
ほんの少し前までの憎ったらしい悪戯小僧のナリは潜め、少年と青年の狭間にある、独特の色気が混じるその、顔。
覚醒したての頭に、ソレは毒だ。
思わずときめいたなんて認めたくなくて、条件反射の如く思いっ切りの拳骨をくれてしまう。
だって!
他にどうすればいいかなんてわかんないんだもの!
照れ臭いなんて、口が裂けても言えない!
言ってたまるもんですか!
っしゃーんなろーー!!
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