#KB

□3ふれていたい
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「あら、祐希くん」

インターホンを鳴らし出てきたのは要の若くて綺麗でいつも通りにっこりなお母さんでした。

「あー…おはようございます」

…そもそも何で要宅に訪問してるかと言うと、今日朝、唐突にうちに突撃してきた千鶴がみんなでお花見したいとか言い出しまして
暇だしまあいいか、と悠太が春を、オレが要を呼ぶことになり
携帯に電話。出ない。じゃあ一応メール。やっぱり返信なし。
春は電話で応答があったため悠太と千鶴はそのまま春宅に行きお弁当作りをするらしい(お弁当はコンビニ弁当の予定が春の提案により手作りになりました)
で、オレは応答の無い要の家まで呼びに来たわけで

「要くん、まだ寝てるのよーごめんなさいね」
「…もう10時ですが」
「昨日遅くまで課題してたみたいでね、休みだし寝かせておいてあげようかなって。要くん頑張り屋さんだから…あ、でも起こしていいから上がっていって?用事があって出なきゃいけなかったから丁度良かったわ、ふふ」

要のお母さん独特のふんわりした空気に流され言葉も発せないまま家に押し込まれ入れ替わり要のお母さんは家を出て行った




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