#KB

□2抱きしめる
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「要っちー寒い寒い寒いー」
「オレに言うな」

冷たい要っちの言葉にオレの心は更に冷えちゃうのよ!酷いわ!
…なんてノリも出来ない。のは、寒さのせいっつーより今の状況?
なかなか無い要っちと二人きり。って言うのが珍しく活動があるらしく面倒臭そうに向かっていった漫研のゆっきーに茶道部の春ちゃんたちも行っちゃって、即帰宅なのはまだ部活とか入ってないオレと今日は生徒会の仕事が無いって言う要っちだけって訳。
で、まあ、二人で帰路についてる訳ですが。

ちらりと横目で見ると眉間に皺が寄って随分機嫌がよろしくなさそうで(いや、眉間に皺は割りといつもなのか?)
それは寒さのせいなのかオレのせいなのか結構気が気じゃなかったりする

「……」
「……」

無言。なに、このイジメ的状況。
五人(もしくはメリー入れて六人)が二人になっただけでこの静けさ?
ゆっきーとゆうたんは元々あんま喋らないし、春ちゃんは意外に相槌が多いから別に皆がいなくても会話くらい成り立つはずだろ
ああ、でもゆっきーって要っちに対してはよく何か言って、それに要っちが怒って、皆がわーわー騒いでる

やっぱ全員揃ってこそなのかなー…とか考えてたとき




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