Trip☆Trip
□第八訓 有名人だっていろいろ悩む
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「昨日が最終回だったもんね〜定春」
「んだよチクショー見逃したぜ!!もうピン子に会えねーのか俺は!!」
「あれはかっこよかったよね。初めて見たけどピン子と春恵の友情に感動したよ」
「なんでお前まで見てんだよ呼べよ俺を!!」
「だって銀ちゃんフラフラどっかに行っちゃうんだもん」
「それより新八の様子がおかしいアルヨ。ず〜〜っと日めくりカレンダーめくり続けてるネ」
あ、やっと気付いた?と新八を再度見るとさっきよりめくるスピードが加速しているような気がした。
「オーイ、んなことしても別の時空へはいけねーぞ」
「そんなことして別の時空へいけるならあたしはとっくの昔に帰ってるよ」
「何のことアル?」
「いや…いろいろね」
「何でもいいけどよ〜現実から逃げてんじゃねーよ!アイドルなんざにほれるから、んなことになるの。
分をわきまえろ。俺もお天気お姉さんのファンだけどそのへんはわりきって…「銀ちゃん、これって…」あ?」
『続いてのニュースです。お天気お姉さんとして人気をはくした結野アナが先月、結婚していたことが…』
銀ちゃんはそのニュースを呆然と見て暗い表情で新八のほうへ向かった。
あれ、言わないほうがよかったのかな?でもなるべく早く現実は見たほうがいいよな!(ポジティブ)
そして銀時は新八の横に並んで一緒に日めくりカレンダーをめくり始めた。
正直、その光景は不気味だ。
「あらら、二人とも別の時空へいってしまったアル」
「ホントだね…」
ピンポーン
神楽と二人で別の時空へいってしまった二人を眺めているとチャイムが鳴った。
その音を聞いて新八はゆらっと玄関へ向かった。
「オッ!こんな状態でも身体には雑用係の習性が染みついてるネ」
「まるで生きる屍だな…」
玄関から帰ってきた新八は見違えるようにキラキラオーラが出ていた。
後ろには先ほどまでテレビに出ていたお通ちゃんが…
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