魅月(小説パロ)
□空色LemonDropSB
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次の日の放課後−
なんとはなしに来た剣道場。
少し躊躇ったが、扉を開く。
「おぉ。トシ!」
「近藤さん。」
準備運動をしていたらしい近藤が駆け寄って来た。
「昨日はどうしたんだ?練習に来なかっただろう。」
責めるわけでなく、本当に疑問に思っているらしい顔に苦笑する。
−仮入部である自分が毎日練習に来ることを当たり前だと思っているんだな。
そう言う自分も、剣道部の練習をさぼったことなどないのだが。
「悪ィ。気分が悪くて早退したんだ。」
口からでまかせ。本当は行く気になれなかっただけだが。