何これ?短冊?
あ〜、七夕の季節か…
織り姫と彦星ね。
にしても、今日はちょっと曇ってて天の川はよく見えねな。
…どした?
そんなしょんぼりとして…ん?
天の川が見えないと、織り姫と彦星が会えないって?
ま、そうだな。
残念だけど、一年に一度の逢瀬も叶わないな…
だから、そんな顔すんなって…
ほら、天の川が見えないとは言っても雲の上はわかんねえだろ。
案外、晴れってかも!
なんだ?
コロコロと表情変えて…単純だな。
でも、一年に一度だけの逢瀬なんて俺には我慢できねえな!
俺だったら堪えらんねえ。
つか、俺がもし彦星の立場だったら…
好きな女をさらって逃げるけどな。
―――もちろん、ついて来てくれるよな?
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