最遊記 短い夢路
□存在
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三蔵を後ろから抱きしめてあげる…
そうすると落ち着くみたい
三蔵の中で
『守らなくていいもの』
から
『守りたいもの』
ができたとき、
強い意志に反して訪れる不安
目の前から消えて
いなくなってしまうのではないかという虞
三蔵を抱きしめて
私はこう言う…
「私はここにいるよ」
三蔵の目の前に――
消えたりしないから
だから
安心して
そう
私達は生きてる
抱き合ったときに感じる鼓動が
生きている証明(あかし)
――そして、存在
〜END〜
⇒後書き