金色のコルダ

□結婚式の話(地×日)
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「あ、もちろん天羽さんにも似合うと思うよ」
「はいはい、見え透いたお世辞をありがとございますぅ」
「結婚式には呼んでよ、僕一番に祝福してあげるから」
「それは嬉しいわね〜。じゃあ、加地君の結婚式にも私と日野ちゃんで行くから、絶対招待してよね」

すると加地君の表情が急に変わった。

「天羽さんはいいけど、日野さんは呼べない」
「え…」

なぜ私だけダメなのかわからず、ちょっとショックを受けた…

「なんで日野ちゃんは呼べないのさ」

黙る私の代わりに天羽さんが問い質す。

「だって、日野さんは僕と結婚するから」
「ん?」

その答えに、私と天羽さんは顔を見合わせた。

「日野さんは、僕の隣にいなきゃいけないんだから、招待できないでしょ」
「アハハ、加地君らしいわ」
「そう?」
「ふふふっ」
私も天羽さんに釣られて笑ってしまった。

「日野さん」
「なに?」
「良い結婚式にしようね」

それが、遠回りなプロポーズだと気付くはずもなく、 ただ、本当に良い結婚式になるような気がしてならない私がいるのだった。


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