ときメモGS2

□いつのまに(志×主)
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「マネージャー、お先しまーす」
「また明日ね〜」
「はいっ、お疲れさまでした〜」

私は羽ヶ崎学園野球部のマネージャーをしている。今日も放課後の練習が終わり、グラウンドの最終点検をしているところだ。

「ふぅ…」

好きでやってることだけど、溜め息がでるのはなぜだろうか。選手のほうがはるかに大変なのに…

「でかい溜め息だな」
「え!?」

もう誰も残っていないと思っていたから、突然声が聞こえて驚いた。

「志波くん!?」

立っていたのは制服に着替えた野球部員、志波勝己くんだった。

「そろそろ終わりか?」
「あ、うん、もう少し」
「手伝う」
「大丈夫だよ、あと少しで終わるから」
「そうか…」

手伝わせるわけには行かない。彼は1年生の冬から野球部に入り、その頃から四番打者の地位を守り続けている凄腕の持ち主。だから余計なことでケガをして欲しくなかった。

「じゃあ待ってる」
「…ありがと」

本人曰く、背が高くて声も低いし、何より目付きが悪いせいで、志波くんが恐い人だと思っているみたいだけど、全然そんなことはない。わたしにしてみれば、むしろ優しすぎるくらいだ。

それはマネージャーだから…?

「校門のとこで待ってる」
「うん、わかった」

そして作業を続けながら、志波くんが離れていくのを見つめていた。
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