ときメモGS2

□夏休みの予定(赤×主)
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「予備校かぁ…」

僕たちのお気に入りの場所、“ウイニングバーガー”で、ジュースを飲んでいる彼女に、僕は一つの提案をしてみた。
僕にしてみれば、一か罰かの大勝負なわけだけど…

「君も一流大学狙ってるんだろ?もう3年生だし、夏期講習くらいは受けてみてもいいんじゃないかと思って」
「そうだよね」

彼女の返事はなかなか好意的だ。

「模試は受けたことある?自分の実力がわかって良いと思うよ」
「ふーん、そっかぁ」

その調子だ!ドンドン推していこう。

「僕が通ってる予備校なら、君の家からもそう遠くないだろ?親切だし、わかりやすいって結構評判なんだよ」
「へぇ…」

良い感じだと思っていたのに、彼女から思いがけない言葉が返ってきた。

「赤城くんって、勉強が好きなんだね」
「え?」
「だって、せっかくの夏休みなのに勉強したいだなんて、わたしなら思わないもん」
「もしかして…迷惑だった?」
「ううん!違うの。ただ、高校最後の夏休みだし、勉強以外のこともやりたいなぁって思ってたから」
「勉強以外?」

また一口ジュースを飲んで彼女が言う。

「ねぇ、ちなみに夏期講習って何時から何時までなの?」
「確か、9時から15時くらいまでかな」
「だよね…」
「時間が関係あるの?」
「大ありだよ!若者が夏休みの日中に、部屋に籠っててどうするのよ」
「え?」
「ようするに、わたしは赤城くんと遊びに行きたいってこと」

彼女はさらりと言っているが、考えてみたら結構、かなり嬉しいことだ。
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