流星
□どうしようもない私に天使が降りてきた
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『ねぇ @(あっと)…。
…元気に、なるよね?
いなく…ならないよね?』
『…ミキティ〜、大丈夫
必ず元気になるから、心配するなよ!
じゃぁ、またね』
いつものように優しく笑って、そう言うと@くんは病室に戻っていった…。
私は、気付かれないようにずっと…病室に戻るまでの彼の後ろ姿を見つめた…。
どうして?
なんで? 涙が込み上げてくるの?
…また、逢えるはずなのに…
…@くんは…元気になるって
…言ってるのに…
どうして…こんなに不安になるの?
…私は…何を怖がってるの?
…この、不安すぎる気持ちは何?
…私は、彼の背中から目が離せなくなった…
いつもより、小さく見える後ろ姿…
どことなく消えてしまいそうな…
そんな感じがした…
…今でも、忘れられず目に焼き付いている…
…これが、私が見た最期の彼の姿だなんて…
流星
〜第1章・どうしようもない私に天使が降りてきた〜
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