ほのぼのギャグテイスト。八神兄妹・ヤマト・空・光子郎。
※管理人が別館で掲載していたものの再掲載※1 絶対必勝法2 不眠症対策3 害虫撲滅大作戦4 完全敗北5 信頼補充日1 絶対必勝法≫太一+空
「よしっ、出来た!」
がちゃっ。
「? なにしてんだ空?」
「あっ、太一。これを見てちょうだい!」
じゃーん!
「…なっ、なんだよコレ……」
「なにって失礼ね! ケーキに決まってるでしょう!?」
「ケーキ?」
ジュウゥゥ〜… ボコボコッ ゴボッ
「……コレが?」
「そうよ。あたしだってやればこれくらい出来るんだから。見てなさいヤマト!」
「なんでそこでヤマトの名前が出てくるんだよ?」
「だってヤマトが!」
空がケーキ!? 絶対に無理だからやめとけ! 命を落とすヤツが出るぞッ!!?
「なんて言うんですもの!!」
「………」
「だから頑張ってケーキを作ったのよ! これでヤマトをぎゃふんと言わせてやるんだからッ!!」
「…確かにぎゃふんて言うだろうな」
別の意味で。
(まあ、取り合えず。親友の命が脅かされているというワケで…。)「ちょっとそこで待ってろ空。……逃げろヤマト―――ッ!!!!」
ヤマトにぎゃふんと言わせたい空。
空は料理が破壊的に駄目という設定。
2 不眠症対策≫太一(無印)+ヒカリ(無印)
「ねえ、お兄ちゃん…」
「なんだヒカリ。まだ寝てなかったのか」
「うん。眠れなくって」
「仕方ないなー。一緒に寝てやるから早く寝るんだぞ」
「うん」
もぞもぞ…
もぞ…
「…ねえ、お兄ちゃん……」
「…う〜ん…、ふわぁ…。…なんだよヒカリ。まだ寝てなかったのか?」
「……うん」
「仕方ないなー。眠くなるまで絵本でも読んでてやるよ」
がそごそ。
「むか〜しむかしあるところにおじいさんとおばあさんが……」
【数時間後】
「……幸せに暮らしましたとさ。おしまい」
「お兄ちゃん。次はこれ読んで」
「ヒカリー…、頼むからそろそろ寝てくれよー」
(妹は、やりだしたら止まらない体質。)「……なあ、ヒカリ…。もう明るくなってきたから、そろそろ寝…」
「お兄ちゃん。次はこれがイイ」
眠れないヒカリに付き合う太一。
3 害虫撲滅大作戦≫太一+ヤマト+空+光子郎
「いいか!? 明日予定している害虫撲滅大作戦の作戦を今からたてるッ!」
わーっ!
パチパチパチ!
「ヤツは家のどこにでも潜んでいる。例えば…ヤマト!」
「台所だ!」
「そう! 台所! 他には…空!」
「お風呂場よ!」
「そう! 風呂場だ! なぜかヤツは、風呂場にも現れるッ!!」
なんておぞましい!
「しかもヤツの活動時間は、大体の場合が夜だ」
「さすが太一! そこまでヤツの性質を調べているとは…ッ」
「恐れ入ったわ…ッ」
だからこそ!
「活動が鈍いと思われる日が出ている時間帯……ちょうど正午の放送と共に撲滅運動を開始するッ!!」
わーッ!
パチパチパチパチ!
「………」
「以上を踏まえて、ヤツの殲滅に挑め!」
「…なにをしているんですか。貴方たちは……」
(そんな話しをお弁当を食べながら、しかも学校の教室で堂々としないで下さい。)「おっ、なんだよ光子郎。居たんなら声かけろよな」
「お食事時の、しかも人が沢山居る場所でゴキブリの話しはやめてください。皆さんが貴方たちの話を聞いて、どう対処したら良いのか困っているじゃないですか」
学校でのお昼の出来事。
この話では、太一たちの中学は昼食がお弁当設定。
4 完全敗北≫太一(無印)+ヤマト(無印)
「くそ…! 勝てるワケがない…ッ」
「ふふ…。まだまだだなヤマト」
「くっ! 完全に俺の負けだ…ッ」
「当たり前だろ。おれに勝てるとでも思ってたのかよ?」
クソッ!
「なんだって太一はそんなに棒倒しが強いんだ!!」
(一回くらい勝てると思ってたのに、意外に難しいんだよ、これ。)「どうやったら勝てるんだ!?」
「簡単には教えられねェな。まあ、如いて言えば何年にも渡る練習の成果が…」
棒倒しをする太一とヤマト。
5 信頼補充日≫太一+ヤマト+空
「あたしは二人のことを信頼してるわ…」
「待てよ空! 話せばわかる!!」
「太一の言う通りだ! 思い留まれ空!!」
「だから……」
ドンッ!
「二人は当然、あたしが作ったカレーを食べてくれるわよね?」
「「……ッ!!!!」」
(命の危険に晒され、お互いの信頼はより一層、強くなりました。)「ヤマト…、どんなことがあってもおれたち…親友……だよな?」
「ああ…、もちろんだ太一。例えこの命が尽きようとも俺たちは親友だ」
命の危険に晒されてこそ、お互いの信頼を確認し合える。
空は破壊的に料理オンチ設定。提供:LID