『novelU』
□みらい
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灰色の空から、しんしんと降る雪。
街を飾る色鮮やかな灯。
窓から眺める景色全部、今日、僕らにとっては特別なもの。
一瞬一瞬の輝きが大切になっていく。
今日という日を、君に逢えたこの日を、僕は大切にしていくよ。
『父』として、『男』として、君を守っていく。
こんなこと直に言ったら、ママは君に嫉妬しちゃうかな?
大丈夫、みんな僕が守っていく、支えていく。
約束を破るような男にはなりたくないから、さ。
だから、繋いだ手は離さない。
その手のぬくもりも、柔らかさも、全部、全部。
守っていくよ。
。