『novelU』

□みらい
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「じゃあ後片付けは私がするね?」



全て綺麗に食べ終わり、アレンくんが入れてくれたホットレモネードを飲んで休憩していると、





「ダメっ!!」





「……びっくりしたぁ…、なんでダメなの?」


「休みの日の家事は僕がやるって言ったでしょ?リナリーは休んでて?」



こう言われちゃう。

いつもいつも『休みの日は』って言うけどここ一ヶ月はずーっとこの調子。


これじゃあアレンくんが大変なのに…。



「さて、食器洗いでもするかな。リナリーは暖かくしてゆっくりしてて?」



立ち上がったアレンくんにこの頃嫉妬してしまう。


本来、家事は妻の私の役目なのに。

そのコバルトブルーのエプロン姿がやけに似合ってきているし…。





ピンポーン





「はいはい、今出ますよー。あ、リナリー、飲み終わったらコップ置いといていいからね?」


「…うん。」



正直言うと、退屈。


最近、家の外に出た記憶ないなぁ…。


アレンくんに監禁…、外出禁止令を出されてからは家の中でしか自由に動けない。



(…遊びに行きたいな…。)



「…リナリー、…また届いたんだけど…。」


「またって…、まさか…。」



どうやら宅急便が届いたらしく、アレンくんは荷物を抱えている。


贈り主はだいたいわかってる。




「うん…コムイさんから…。」


「…はぁ…、後で電話しとくね?いい加減にやめてって…。」


私が妊娠したと兄さんが知ってから1週間に一回のペースで贈り物が送られてくる。


ベビー用品、おもちゃ、胎教にいい音楽CD、チャイルドシートまで。


空いてる部屋に全部押し込んであるんだけど、そろそろ入り切らなくなってきているし…。


ただでさえストレスが溜まってるのに更にため息が膨れ上がってくる…。





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