彷徨って、悪の夢の歌を聴き続けるよ。

□Moonlight, a dream of the reality
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「新弥兄さん」

黄泉は新弥の肩に寄りかかる。



「俺、兄貴じゃないって(笑)」

頭をポンポン軽く叩く。



「分かってる(笑)でさーオレね好きなコいるの」

照れながら新弥の太股に8の字を書く。



「え!?誰!?誰だよー」

黄泉の事をいつまでも
子供扱いしてた為に
恋愛には興味があった。



「咲人だよ!」

黄泉は自信満々に言った。



「咲人??」

その名前を聞いた新弥は
自分の体温が
急に下がった気がした。



「うん」

満面の笑みで答えた。



「アイツの性格が腹ぐ…」



「新弥」



「え!?咲人!?ちょっ…」



「おはよう、黄泉」

「お、おはよっ!!」



「で、新弥はどっか行って、…ね?」

「………あぁ」



咲人の殺気が怖かったので
新弥はその場を離れた。



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