彷徨って、悪の夢の歌を聴き続けるよ。
□MADDER(RED)
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茜色と云う空は何処か寂しさを感じさせる。
「にー」
隣で座っている新弥の手を握る。
「瑠樺さん、手ぇ冷てぇ」
瑠樺の手を握り返すと
飲んでたコーヒー缶を
自販機の横にあるゴミ箱に投げた。
そして瑠樺の肩を抱いた。
「……いー…おいにーする」
新弥の肩に頭を傾け匂いを嗅ぐ。
好きだから
余計にいいんだろうなと思う。
それから髪を撫でられ
気持ちいい気分になった。
「にー、幸せ??」
最近新弥はネガティブだから
会う時も時々疲れてる時がある。
「ん、幸せ、だな」
その言葉が一時的なものだったとしても
嬉しくて軽くキスをした。
オワリ。
→オマケ。