楼
□痛みもトキメキもなく -as for the pain without the palpitation-
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「ん…どうしてココにいるんだっけ…」
確かアイツが部活終わるのを
公園のベンチで待ってて
いつの間にか寝てたんだろうな
風も気持ちよかったし
「ん?獄寺起きたのな」
勉強机の椅子に座ってマンガを読んでいた
この家の住人でもあるコイツは至って普通
だった
「………う―――ん…」
俺は返答を返さず腕を組んだ
「あれ?どうかした?」
この野球バカが家まで運んだ訳なんだよな
少しどころかかなり複雑だったりする
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