楼
□雨ニ唄エバ -singin' in the rain-
1ページ/4ページ
いつもより空が低く
近くに感じて寂しい
だから僕はうつむいて歩いてた
暫くしたら
雨粒が落ちるから地面に丸い跡が付いた
持っていた傘を開いて
誰にも見えない様に微笑んでいた
「あれ…雲雀君じゃないですか」
目の前には特徴的な髪型
左右が色の違う眼を持つ
隣町の学校の制服を着た人物がいた
「……………」
シカトした
うっとうしいし
「雲雀君――――――っ!」
大声を出されたら黙らすしかない
だから傘を離して
トンファーを構えた
僕は黙らせる為に走り出した
.