楼
□空蝉 -the person who lives in the world-
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「…何するの?」
僕は鞭で両手首を捕らわれている
「ん?お前がいつもしてる事をしたいけどなぁ…(多分暴れ回ってるだけだろうな)」
ディーノがそういうと何を思ったのか恭弥はガタガタと柱を揺らし抵抗し始める
「何してんだよ…恭弥?」
クスクス笑い腕を掴むと其処から手首に向かい舐めていく
「…んっ……ふ…」
恭弥を見つめ『人の我慢している声は扇情的』だと云うのを思い出して『本当だ』とディーノは思い又クスクスと笑ってしまう
「ワォ…思い出し…笑いする…なんて……まるで余裕…なんだ…」
どうやら小さく笑ったの癪だったらしい
「ん…恭弥が原因だけどな」
そういうとシャツのボタンを丁寧に外していく
すると恭弥が少し上擦った声で尋ねる
「…僕が…いつも…している事をするんじゃないの…?」
「いや…遠慮しとく」
ディーノはそういった後少し小さい声で
「それに今は誰も知らないお前が見たい」
と言った
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