・・・の憂鬱
□ちょっとした心残り
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古泉は苦しそうにキョンのワイシャツの胸の辺りを握り締めた。
互いの唾液とトッポが交ざると一旦唇は離された。
「鍵閉めたし、良いだろ?」
キョンの問い掛けに、古泉は俯き加減で頷く。それを確認するとキョンは古泉を床に座らせ、その上に股がると噛み付くようにキスをした。
「キョ、キョンく…あっ、ぁ」
「声、外に聞こえるぞ?」
「…んんっ」
古泉は両手で口を塞ぎ、潤んだ瞳はキョンの後頭部を見つめている。胸の突起を舌でいじりつつ、左手では古泉の自身を弄んでいるキョンの手はだんだんと早く動き、古泉の自身は薄ら雫を零し。
「キョン君、あの…あっ」
「…ん?」
「手…っん、離して、下さぃ」
感じて震える手でキョンを退けようとするが、一向に止める気配は無い。寧ろ、更に激しく愛撫を続けている。
「だっ、キョン君ッ。離してッ、んぁ」
「何でだよ」
「ですから…その…で…」
「で…何だ?言わないと解らないぞ」
「でちゃぃま…」
尻すぼみな言い方になり、顔を更に赤く染めた。
「聞こえません」
「ん…はぁ…もう、でちゃいます。離して下さい」
「無理なお願いだな」
「ええっ!?っあぁぁああ、ぁぁ!」
端の窪みを爪で引っ掛かれ、耐えていたものがキョンの手中に吐かれた。荒い呼吸を整えながら目の端に溜まっている涙を拭った古泉は、キョンから一歩下がった。
「床が…」
「拭きゃ良いだろ」
キョンは近くに落ちていた雑巾で適当に拭くと古泉を押し倒し、覆いかぶさった。
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