詩集T
□独裁者
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「後でも出来る事は後でやるよ」
君はいつもそう言うね
その「後」はいつまで続くの?
何回も何回も
その言葉を繰り返して
結局やろうとしないんだ
どんなに待っても君はやらないから
結局私が代わりにやるんだ
「君が出来るなら君が代わりにやってよ」
私が代わりにやってあげれば
君はすぐそう言うね
自分は何もしないし出来ないくせに
まるで王様みたいな偉そうな顔して
私に指図するんだ
私の事を文句一つ言わない召使いとでも
君は思ってるのだろうけど
あんまり良い気にならないでね
私―――怒ると結構怖いんだから