詩集T
□君の背中へダイブ
1ページ/1ページ
ゆっくりと歩く私の少し前を
楽しそうに鼻歌なんて歌いながら歩く
大好きな君の大きな背中
笑みを浮かべているだろう
君の顔を見たくて
君に気付かれないように
後ろから少し覗き込んでみた
予想通り笑っている
君は覗き込んだ事に気付いてないみたいで
なんだかそれがつまらなくて
君の背中に思いっ切り飛び乗ってみた
君は驚いて情けない声なんてあげちゃって
いきなり飛び乗るなとかぶつぶつ文句を言ってる君は
やっぱり笑顔のままで
そんな君に 私もつられて笑ってる
昼下がりの私と君の小さな幸せ―――