05/26の日記

00:51
突発
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※限良♀短文












 ただ泣きじゃくる。
声を殺してボロボロと大きな涙を零し、真っ赤な目を必死に開けようとしてもあんまり開かず、ようやく開いても揺らぐ世界しか見えなくても。

 喉が苦しくて、鼻が痛くて、胸もいっぱいで頭がガンガンして、何で泣いているのか理由がわからなくなってもボロボロとなく。

 そんなに泣きじゃくって、誰も声もかけてくれないし、心配もしてくれない。
自分はこの世に必要とされていない。

 そんな事を思い始める。

 当たり前だ。
誰にも「ここで泣く」とも「慰めて」とも宣言していないのだから。
誰かに本心を言わなければ通じない物なのに、ただ泣けばどうにかなると思ってしまうのは子供しかいない。

 それでも泣く事しかわからず、ただ泣きじゃくる。
自分が泣いている理由すらわからないのに、助けてくれる人なんていないのに。

 不意に頭が温かくなる。
声を押し殺して泣いていた良守が涙に揺らぐ視界を気配のする方向に向けた。

 シルエットが見える。

 良守が手を延ばすと、手を差し出してくれた。

 その後は声を出して泣いた。
ただ泣いた。
手を握ると何も言わないで握り返してくれた。
理由も聞かず、そばにいてくれた。

 長い時間泣いて、落ち着いてくると何で泣いたか理由も、そのわけも思い付いた。

 ぼそぼそと聞かれてもいないのにその言い訳をする。

 泣いた所為で変な声だ。
自分の事なのに、酷く子供っぽくて馬鹿らしいのが良くわかる。
実に自分らしく、見せてはならない汚点でしかない。

 聞かれたわけじゃないのに、話した事を後悔する。

 何も言わず、また褐色の大きな掌を頭に置いて撫でてくれた。

 また泣けた。


***

言われて正論だと、腹立つしわけわかんなくなる。
でも落ち着いてくると納得せざる得ない。

そんな事があったので、自分の戒めがわりに覚えておく為に書いた。


この限良♀は多分、良守が時音か正守さんあたりに厳しく叱られて腹立って悲しくて、人気のない所で泣きじゃくって泣きすぎてわけわかんなくなったあたりに限が見つけてくれて、限は理由知らないからとりあえず良守が落ち着くまでそばにいた系(笑)


慰めたり、愚痴きいてくれて同意してくれるだけじゃなくて、
落ち着くまで理由も聞かないで黙ってずっとそばにいて、吐き出させて、それを納得させる人も素敵な人だと思う。

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