永遠を貴方と

□三話
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「鬼宿に会いに行く?
たった1人でか?」

星宿は慌てて言った。

「ううん。
柳宿と月奈がついてきてくれるって!」

ねっと言って振り向く美朱。

「もちろん。
美朱1人にしたら何仕出かすか」

私が言うと美朱はヒドいッッと叫んだ。

「柳宿、ちゃんと男の子のカッコしてくれたのよ!」

けっこーカッコイイwと言って柳宿にすり寄る美朱。

ムカッ

「女装のままじゃあんた達を守りづらいからよ!」

「…そうか。
気をつけるのだよ。
倶東の密偵が侵入しているとの情報があったから…」

星宿は心配そうに私達を見て言った。

「大丈夫だよ星宿。
美朱は絶対守るから」

私が笑顔を浮かべると、星宿は

「お前は優しい子だね」

と私の頭を撫でた。

「……………」

そんな2人を柳宿はジッと見つめていた。
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