【な行】と【は行】の花の育て方

□『は』で始まる花のメモ
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【ハツコイソウ(初恋草)の育て方】半耐寒常緑低木 

 別名:レシュノルティア、レシュノウルティア、レケナルティア、レケナウルティア

 オーストラリアの植物。日本では初恋草として有名ですが、カタカナ名は学名から来てるせいか、読み方が微妙にばらばらです。この名前の由来ははっきりしませんが、花言葉から来ているとか花の色からきているとか様々。細かく細い、繊細な感じもするグリーンの葉は枝に密につき、その枝は意外にがっしりしています。花は1〜2センチ程度と小さいですが、日光に十分当たっていれば次々と上がってきます。かけあわせで非常に多種多様の色合いがあります。

 草丈:品種によって15〜60cmくらいまでなりますが仕立てて小さく抑えることも。

【育て方・管理方法】

 花期:10〜5月。
 花の色:ピンク、黄色、オレンジ、赤、白、赤紫、青などなど
 水やり:乾燥に強く過湿に弱いので、年間を通して感想気味に。土の表面がしっかり乾いてから与えます。蒸れによわいので水遣りは根元に。雨に当てると湿度が高くなり、特に高温期は一気にだめになることもあります。
 光:日光が大好きな植物です。蕾の形成にも開花にも日光が必要ですので室内管理をしてても窓際などで日光浴を。
 土:砂質土壌で自生していることもあり、水はけのよい、かつそれなりに保湿のできる土が適します。有機質があまり多いと病害虫の発生率が上がってしまうので少なめに。
 温度:耐寒性は0℃以下でも大丈夫ですが−3℃程度まで。それ以下では防寒対策を。強い霜に当てなければ軒下で越冬も可能。日当たりが好きですが真夏は風通しも注意しましょう。夏越しが最大のネックです。
 肥料:生育期の秋〜春は1ヶ月半〜2ヶ月に1回程度の緩効性肥料か2週間に1度程度の液肥を。花期はリンの多いものというイメージがありますが、この植物はリンの多くないものを使ってください。化成肥料は株枯れを起こすことがありあまり適しません。たい肥は完熟のもののほうが良い。
 病害虫:灰カビ病、スリップス、コガネムシ(予防が大事です)
 手入れ:終わった花は病気の元になりますし次の蕾の成長の邪魔をするので摘み取るようにします。花が一段落した3月ころから5月ころの花後に少し強めにボール状に切り戻し、その後こまめな剪定で枝数を増やして樹形を整えます。秋の刈り込みは9月〜10月初旬くらいまでに、軽めに行います。それ以後だと花芽の形成がおくれてしまうことがあります。
 植え替え:春、5〜6月が適します。ただし購入した開花株は早めにやっておくほうがいいでしょう。通常花後に切り戻しをかねて毎年行います。古い土を3分の1ほど落として一回り以上大きな鉢に。5月くらいまでに済ませておくほうが夏越ししやすくなります。秋は9月〜10月が適しますが、この時期やるのであればあまり根をいじらない植え替えのほうがよさそうです。
 増やし方:挿し木は5月半ば〜6月か9月。小粒赤玉やパーライト、川砂など無機質な土に、枝先や未熟な枝を10センチ程度切り、下葉をとって30分ほど水上げしておき、少し深く挿し木します。半日陰で空中湿度を保つように管理し、新芽が伸びてきたら根を痛めないように植え替えましょう。親株から離れた場所から地下の枝を使って出てきた芽は子株として株分けできます。
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