*novel*
□好きなもの
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わたしの好きなもの。
甘いもの。
四季とか、自然。
お茶の時間。
リーマスはいつも通り、ただお茶をしに来ただけだった。
生徒とのことや授業のこと、他愛もない話とか。
でも。
なんだか相手は機嫌が良くないらしい。
いつもは嫌味だらけでも反応してくれるのに。
「…セブ??」
「‥‥」
呼び掛けても無反応。
仕事をしている訳じゃない。
リーマスの向かいのソファに座っている。
カップの中の紅茶が減ったら新しいものをくれるし。
手元のお菓子がなくなれば分けてくれる。
なのに。
「セブルスってば」
「‥‥‥」
無反応。
(何かしたかなぁ…
ハリーのこと喋りすぎた??
いや、今日はまだ名前さえ言ってない…。
セブが睨むからあまり言えないし。
うーん。
来ちゃダメだった…とか??
でもダメなら追い返されるし…)