*theme novel*

□無防備な笑顔
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「カエルチョコのカードが欲しくてついつい買いすぎてしまって…ルーピン先生、良かったらいかがですか?」

「おや、懐かしいなぁ。いいのかい?ありがとう」

「レアカードが出たら教えてくださいね!」

セブルスが大広間へ入ると、グリフィンドールのテーブルの方からそんな会話が耳に入ってきた。




―――無防備な笑顔




時刻は夕刻、各寮の生徒たちは大広間に集まって夕食をとっている。
セブルスは先ほどの会話には目もくれず職員用のテーブルに向ったが、着くまでに別の会話が耳に入ってきた。

「ルーピン先生は生徒に人気だねぇ。授業も面白いしいつもにこにこしてるし」

「うん、あの笑顔がいいよね。ほら、無防備っぽくて」

リーマスはチョコを貰った下級生とおまけのカードについて楽しそうに話していた。
セブルスは知らずに眉間にしわを寄せたまま、自分の席に腰を下ろすときにリーマスを見た。
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