カレーの王子様

□カレーの王子様
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むかしむかしのお話
主なる神はこの世界にふたりの人間を創造なされました。
ふたりはアダムとイヴと名付けられ、エデンの園で何不自由なく暮らしました。
エデンの園の中央には、善悪なる知識の木がありました。主なる神は、いいます。

善悪なる知識の木だけは食べてはいけないと。

しかし、イヴは蛇にそそのかされ、アダムと一緒に善悪なる知識の木を食べてしまいました。
主なる神は、大変お怒りになり、アダムとイヴをエデンの園から追い出してしまうのです。





カレーの王子様(1皿目)





「んでこの林檎が、そんとき食べた果実らしいよ。」

「うぇぇ。そんな昔の林檎腐ってるじゃねぇか!」

げー。くせぇー。近づけんなとフィンクス。
今日盗ってきたばかりのお宝について説明するシャルナーク。
黙って聞いてるクロロ。
汚いが広さだけはあるアジトは三人しかいないせいか、いつもより広く感じる。

「どうやらこの林檎何百年も腐らないらしいよ食べたものには災いがふりかかるとか‥いわくつきの林檎なんだって」
「って腐った林檎ぬすんできてどうすんのさー馬鹿だなーフィンクスは」

「てめぇ!!」

「うわ。本当のこといわれたからキレたの?これだから馬鹿は」

「てめぇ!一度ならず二度ま「フィンクス、だまれ」


青筋をたてた眉無し馬鹿(byシャル)を一発で黙らせたクロロが口をはさむ。


「シャル、食べてみろ」

「えええええぇぇぇぇ!?」

「な、何いっちゃってんの?」

「その災いが何なのか興味ある」

「自分で食べればいいじゃん!」

「俺になんかあったら困るだろう」


うわ。今の聞いた?なんて自己チュー。オレがどうかなっちゃうのはいいわけ?フィンクスなんかさっきまで青筋たててたくせにニヤニヤしちゃって(後で殺す)


 
林檎を手にとる。

フィンクスじゃないけど、腐ってたらどうしよう(オレも馬鹿?いや、馬鹿はフィンクス)災いが何かとか調べてもわかんなかったんだよなぁ。
あーカレー食べたい(現実逃避)急に食べたくなるときあるよね。カレーったら、おふくろの味じゃない?あっオレ、親いないんだった。
よしこの後、クロロにでもおごらせよう。



サクッ


ほんのほんの少しだけ一口かじる(オレだって怖いんだから!)


口の中に広がる酸味とほのかな甘さ。


「どうだ?」

「どうだって‥普通のりん‥‥」





ぐわんっ



うわっ何?


世界が 回 る

(回ってるのはオレ!?)


くらくらする。

シャル!だとかしっかりしろ!とか柄もなく慌てるクロロとフィンクスが見えたけど、オレにはもう答えてる余裕もなかった。

もしかしてオレ死ぬ!?死ぬなんて怖くなかったけど、林檎食べて死ぬとかなくない?

こんなんなら最後にカレーたべたかっ た‥‥





オレは意識を手放した。



最後にしたのはカレーの匂い。






カレー!?






(神様なんて信じきゃいないけど、ねぇ神様!!匂いだけって殺生な!!)






ついに始まった連載・・・
なんか構成が無理矢理だよね。
いきあたりばったり連載だわ・・


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