HIROxDAI小説
□KISS
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――なんだかあったかい…。
…?
なんだろう?
僕、この香り、懐かしさ…よく知ってる。
あったかくて、広くて、優しい。
ず――っとこのままでいたいなぁ。
「…大ちゃん…大ちゃん」
…あぁ、やっぱり。
ヒロ。
ゆっくり目を開くと、カッチョ良いヒロが僕の頭を優しく撫でていた。
「大ちゃん、もう少し寝かせてあげたいけど、そろそろ時間だよ」
んー?
もうお昼、なのー?
ヒロはまだ僕の頭を撫でている。
だーかーらー、それが心地よくって、ますます起きれないんだよぉー。
でも、すごく幸せなひととき。
「だーいちゃん、ほら起きて!ご飯食べるよ」
それでも僕はまだお布団の中。
「え、ヒロが用意してくれたの?」
「とりあえずね。コンビニ物が多いんだけど早く起きな?」
チュッと僕にキスしてから、ヒロは先にリビングへ向かった。
うーん、まだボーッとする。
あれ?もうこんな時間なの?
随分眠っちゃってたな〜なんて思いながら、ヒロの待つリビングへ向かった。
「おいしーv」
「目、覚めた?」
覚めたよーなんて云いながら、コーヒーを飲んでるヒロに見惚れてる。
着替えも済んで、ラフな格好なのに、バッチリきまってる。