DORAGONBOLL

□パニッククッキング
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パオズ山のふもとにある孫家



いつもなら静かな?夜なはずなのだが、がちゃがちゃと騒音が鳴り響き、甘いものが焦げたような変な臭いが台所から漂ってきている。



居間にて

「兄ちゃん、あれやめさせてきてよさ。きになって眠れないよ。…って兄ちゃん、聞いてんのっ?」

悟飯は娘の事でショックをうけて隅にしゃがみ込み落ち込んでいた。

「悟天君、ごめんなさいね。今ね、私が手伝おうとしたら追い払われたのよ。貴方もいつまでもパンが貴方意外の人にあげるチョコを作ってるからっていつまでも落ち込まないで頂戴。貴方には私がちゃんとあげるから。」

「兄ちゃんいいな〜。」

「悟天君のもあるから大丈夫よ」

ビーデルは悟天と夫を宥めながら、娘のチョコ作りを応援していた。

「なぁ、パンの奴、今日に限って何してんだ?」

「悟空さ、何もわかってねぇ。明日は2月14日だ。好きな男のいる娘っ子にとっては大事な日だぞ?」

「へぇ…よくわかんねぇけど、まぁいっか〜」

「悟空さ…」

チチは無知すぎる夫にあきれるのだった。



「けどよ〜台所からすげぇ臭いがすんな…」

悟空はぼそりと呟いた。その一言に悟飯も苦笑しビーデルに聞いた。

「…一人で作るのって初めて?」

「えぇ。」

「…パンちゃんからチョコ貰った人、お腹こわさないといいけど…」

悟天はもっともな一言を呟いた。

そして孫家の人達は顔を見合わせたのだった。

「出来たっ」

パンは綺麗に包装し完成したチョコを冷蔵庫にいれて後は渡すだけである。



孫家の人達はパンに手作りではなく買った物を渡すようにさり気なく勧めたが、無駄であった。



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