SPIRL

□僕と君
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今思いだして、ふりかえると僕がアイズ…君と出会ったのは遠い昔の事みたいに感じるけど今でも鮮明に覚えているよ。


僕らはブレードチルドレン…。同じ呪われた運命を背負ったおかげでは出会ったんだ…。
君と僕は母さんは違うけど一応兄弟なんだよね。君は出会ってしばらく一緒に行動してた僕にいったんだ…。
「…俺とカノンは似ていないな」ってね…。少し悲しいような気がしたけど…君が僕と似てなくてよかったすぐに思えるようになったから。



あの日は僕達が6歳の冬…彼の銀髪は降り積もった雪と同じで太陽の光を浴びて絵になるぐらい綺麗だった。そう独占したいぐらいにね。
君が僕にとって特別な存在だという感情を僕が持ってしまったから…僕とアイズが似ていなくて良かったんだ。



思い返せば、あの頃のアイズは素直だったのに…僕がアイズに友情とか…兄弟愛とかじゃないそれ以上の感情をはっきり認識した頃ぐらいからかな?…君は冷たくなったっていうか…どう表現すべきかわからないけど…僕に対する態度がそれまでとは違う気がして…でも決して僕の考えすぎでもない。
彼の態度からして別に嫌われている訳でもなさそうなんだよね。
実際嫌われていたら僕は耐えられないし…それにアイズだって嫌いになった僕と今までの様に暮らしたりはしないだろうから。
それに嫌われる理由もないしね?



そして日に日に強くなっていくこの気持ちをいつまで胸にしまっておくのだろうか?また秘めておけるのだろうか?
僕は寝室で横になりながら隣りの寝室で寝ているだろうアイズの事ばかり考えて眠りについた。
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