エッセイ

□夜の車は湘南へ
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あ「今でもあたしのこと好き?」

S「友達の範囲ですきだよ」

あ「気持ちに区切りがついたの?」

S「うん。あの後、つらかったけど
切り替えられた。」

あ「すごい!」

S「だって。切り替えなきゃ」


”あやを、全力で助けにいきます。”


その言葉の通り、
私は何度Sに助けられたかな。

寄せては返し
波は止まることなく押し寄せる。

あ「今でも、私はあの過去。
受け入れることができない」

S「受け入れなくていいんじゃない?
過去は過去じゃん。
先を考えればいいよ。」

あ「うん。でもね。
ああいう状態になったら
また私同じことしちゃうんじゃないかって
怖いの」

S「しちゃいそうになったら過去を思い出すんだよ」

あ「そっか☆そん時思い出せばいいのか」

S「そそ。普段は忘れてりゃいいんだよ」

Sが隣りにいてくれたおかげで
海を見せてくれたおかげで
私はなんだかスッキリした。

広くて深くておっきな海を見ていたら
悩みがホントに小さく思えた。

理由はわからないけど
「いいんだ」って思えた。

あ「海を見てると元気になりそー!
By魔女の宅急便☆」

S「あははー☆」

あ「どうせキレイな人間なんかじゃ
ないですよー!!
でもいいもん!!」

海にむかって叫んだら
それすら吸い込んでくれる気がした。

なんて大きい。

私の心の器は
きっと湯飲み茶碗。
小さくて、すぐいっぱいになる。

あたしも海みたいだったらよかったのに。
でもいっか☆
湯飲み茶碗。大切に磨こう。
ちったぁ光るだろ
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