エッセイ

□MoreThanWords-番外編-
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そんなあたしを支えてくれた友人がいる。

同じ大学の、同じゼミのK。

Kは私と同じ葛藤を越え、別れを選んだ経験を持っていた。
置かれた状況や彼氏の性格、彼氏への想いなど
その時の私たちは驚く程よく似ていた。

誰に打ち明けたらいいんだろう…
頭に浮かんだのはKだった。


「無理、しないでね。いつでも話してね。」

時に真剣に
時に笑い飛ばし
私の重みを軽くしてくれた。

骨折をしたひとは、骨折したひとの痛みがわかるように
イジメにあったひとはいじめられている人の気持ちがわかるように
同じ体験をしないとわかってあげられないことがある。

Kは、神様が私につかわした使者みたいだった。
その存在のおかげで私はどれ程楽になったことか。
もしもKがいなかったら
もしもKが私と同じような経験をしていなかったら
私はきっと、あの何十倍もつらかっただろう。

それに
そんな話を聞いてもらっているうちに
私とKの関係が深まっていく特典ももらえた。
嬉しかった。

やっぱ女友達っていいわ☆
Kのいるところで私は、心から笑うことができた。
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