エッセイ

□More Than Words
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彼と私が彼氏と彼女として恋愛関係であった時、
私達の間で交わされた言葉の量は、もしかしたら少ない方かもしれない。何と比べてなのか根拠は無いが。

愛しているなんて言葉使わなくたって ほら 僕のしてることを見れば僕がどんなに君を愛しているかがわかるだろう

MoreThanWordsで
EXTREAMは唄う。

私達がつきあっていた時。彼が私に好きだと言ったのは一度だけ。

私が不安になって、
私のこと好きなのどうなの?!とメールして
好きだよと返ってきた文字を入れれば二度になる。

それでも、彼が私のことを好きかどうか私が不安になったのは後にも先にもその時だけだ。
彼の性格や考え方
暮らしかたを見れば
浮気をするタイプではないことはよくわかるし、彼を小学校の頃から見ていたおかげで、その顔を見れば今、誰のことを好きか すぐわかった。

無言のうちに彼は
私のことが好きだと
たくさんたくさん教えてくれた。

彼の瞳
彼の表情
彼のしぐさを使って。
しあわせだった。

彼はとてものんびりしたひとで時間をかけることが得意だ。

思いたったが吉日生活を送る私とは正反対で。だからこそ憧れていたんだ。
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