エッセイ

□MoreThanWords-番外編-
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人は何かを選択しながら生きていく。

今日の朝飯は米にするかパンにするか、小さなものから
大学をやめるかやめないか
この人と結婚するのかしないのか など大きなものまで

「あれか、これか」

どちらかを選ばなければならない場面は
日常の中にたくさんある。

tと別れる時(想い綴り「More Than Words」参照)
わたしは重大な選択を前に
随分と長い間、葛藤の中にこころを置いた。

言葉にすれば簡単だ。
別れるのか別れないのか。

だけどそこには
たくさんの想いがふたり分。
どうなるのかわからない未来がふたり分。
わたしとtとの たったひとつの絆。
そして、傷つきやすくて柔い
わたし達の”気持ち”が
かかっていた。

私は必死で見まいとした。
自分の中で起こっている嵐の様な葛藤と、
少しでも気を抜いたら泣いてしまいそうな心のうちを

毎晩毎晩夜遅くまで誰かといた。
独りになれなかった。

独りになれば襲ってくる莫大な量の感情と
立ち向かえる気力なんてなくて
当たり前に生活を送るのに必死だった。
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