エッセイ

□More Than Words
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「あ、俺この曲歌える」

「マジで。何て曲?」
「モアザンワーズ」

「…カラオケ行こっか?」

「うん 行く♪」


おととしの11月。大宮のマックだった。その後一緒に行ったカラオケで 歌う彼に惚れ。 私は一年迷った告白を決意した。
何故一年迷ったか…私達は唯一無ニの親友であったからだ。
恋愛関係の別れが、ふたりの別れになることが嫌だった。
お互いがお互いを大切に思う気持ちがあれば大丈夫なのよ。
背中を押してくれたのは母だった。私の恋愛話なんていつも眉をしかめるのに。
私達の付き合いは、そうだな 題名をつけるとしたら正にMoreThanWordsだったかもしれない。小学校からのなじみもあってか、言葉にせずともなんとなくわかる。そんなことがとても多かった。
それに彼は言葉よりも行動を重んじるひとだ。言葉で気持ちを表現するのが苦手であることも確だけれど。
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