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□☆鋼スノウホワイト☆2
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いきなりおでこにキスをされて、
白雪姫は驚きました。

「それでは、エド…少々失礼を…」
「え…あっ!」

そういうとハボックは軽々と姫を抱き上げました。

突然のことにただただ狼狽える白雪姫。

「あ、あ、あの…」
「私のせいで足を挫いています…
これから、私の知り合いのところにいきますので
少しの間…辛抱して下さい…エド」
「は、はい…」

にっこり微笑むハボックに
白雪姫はどぎまぎしていました。

こんな風に抱き上げられるなんて…
子供の頃以来だな…
なんて逞しくて優しい人なんだろう…

白雪姫は先程のことなどすっかり忘れて
ハボックにドキドキとときめいていました。

「これからいくところは
この森の奥深く…
隣国近くの森なんですが
そこに七人の小人が住んでいるのです
そこに匿ってもらいましょう」
「七人の小人?さん」
「彼らの森には結界がはってあります。
だから、あの方の持つ魔法の鏡でも
見つけることはかなわないと思いますから…」
「ああ、あの人が大切にしている
あの鏡だね?」
「ええ、だから安心してください」

ほどなくして、
七人の小人が住んでいる森へとつきました。

「おーい、ラスト、グラトニー、
エンヴィー、グリード、
アームストロング、
スロウス、ロスー!
いるかーい?」

すると、どこからともなく
わらわらと三頭身の小人があらわれました。

「あら、珍しいお客ね」
「あのコ綺麗、食べていい?」
「食べちゃダメ」
「おやおや、ずいぶん綺麗なコじゃない
なに、あんたのコレ?」
「めちゃ好みのタイプ♪
なあ、そのコ俺にくれよ」
「…男の子よね?」
「我輩気に入ったであるよ」
「はいはい、皆静かに、
驚いてるでしょ」

白雪姫は、思わず呆気にとられてしまいました。

にぎやかだ…

というかあの我輩といってる人
小人というのにはちょっと無理が…
とアームストロングをみて思う白雪姫だった。

「な、なんかとても個性的な
小人さんたちですね…
ハボックさん」
「ジャンと呼んでください…エド」
「はい…ジャ、ジャン…」

白雪姫は真っ赤になりながら答えました。
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