_Novel_
□ちゃんと洗おう
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ちゃんと洗おう
「獄寺、お前強くなりたかったんだったよな?」
今日もナチュラルにいる獄寺(とおまけの山本)に、リボーンがいきなり訊いた。
もちろん獄寺の夢は、今よりも強くなり信頼されるツナの右腕になる事である。
「もちろんです!強くなるためなら、なんでもしますよ俺!強くなれるんですか!?」
「なれるぞ。これだ。」
リボーンが取り出したのは、小さく「222」と書かれたカプセルだった。
「これは、Dr.シャマルから預かった一時的に強くなれる蚊だ。
慣れるとかなりの間強くなれるらしい。今から慣らしとくといいぞ。」
「でも、男は診ないシャマルから、どうやってそれ借りたの?」
前にそのポリシーのおかげで苦労したことのあるツナが聞いた。
リボーンは、やはり全く表情を変えず、当たり前のように答えた。
「そんなの、『女にやる、証拠に写真とってきてやる』って言えば楽勝だぞ。」
「そんな簡単に騙せるんだ!!」
ツナは、後ろにガーン!という大きな文字を出して驚いていた。
そんな中、獄寺だけはさっき渡されたカプセルを興味津々で見ていた。
「リボーンさん、これ、もう出してもいいですか?」
「いいぞ。ちょっと試してみろ。」
リボーンの許可を得て、獄寺はカプセルを開けた。中から、「三又矛の蚊」が出てきた。
それに刺されると普通は不治の病にかかるそうだが、これは威力をかなり弱めている。
ちなみに原型は、体中の筋肉を暴走させ、筋肉断裂で死に追いやるものだそうだ。
蚊が、獄寺の腕に止まり、血を吸い始めた。すると、一時的に強くなるはず・・・