ホイッスル!

□誤解
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「おい、渋沢どういうことなんだよ」

「俺も本気だったら嬉しいんだが、残念ながらこれは誤解だ」






誤解







「はぁ?じゃあなんなんだよ今のは」

「だから、事故だといってるだろう」

上の会話だけではいったい何が起こったのかわからない方も多いだろう
よってこれからその時の渋沢の気持ちつきで解明したいと思う

事件は武蔵野森の寮でおこった

今日は三上と将の休みが重なり、久しぶりの再開を三上の部屋でまったりと過ごしていた

ここまではいつもと同じ二人なりの幸せな時間だった

しかし、何時間経っただろうか、いつのまにか将は眠ってしまったのだ

しばらく三上は将の寝顔を眺めていたが襲いそうになってしまったのでこれはヤバいと思い部屋を出た

その間にちょうどいつものように追い出されて藤代達の部屋へ行っていた渋沢が忘れ物を取りに部屋へ戻ってきた

その時渋沢は

(はぁ…文句を言われるくらいならいいが八つ当りされたり見せびらかされたりするのは勘弁したいな)

などと思いつつノックをしたが返事がないので入ってみると三上の姿は見えず、代わりに三上のベッドで腹を出してろくに布団もきていない将の姿が目に入った
その時渋沢は

(ラッキーだな三上は居ないうえに風祭の寝顔がみれるとは)

もしこれが仮に藤代だったら掛けてやることなど試合前ぐらいしか無いだろうが今目の前に可愛らしい姿で寝ているのは都選抜だけではなくいまや全国にファンを持つスーパーアイドル将!

いくら春の陽気でぽかぽかだろうが風邪をひいてはマズイと思い渋沢が布団を掛けてやろうと近づいた

まさにそのとき!

将が起きてしまったのだ
そしてあろうことか、近くにいた渋沢の首に腕をまわして自らキスをしてしまったのだ!

その時渋沢なかではこのような嵐が吹き荒れていた
(んんんん?!風祭、なんて大胆な。だが俺はそうやすやすと三上を敵に回せない。だが、風祭…いや、将のためなら…ん?いま風祭は三上の名前を呼ばなかったか?そして風祭は何もなかったかのように寝ているということは寝呆けて…勘違いだったのか俺としたことが勘違いだったうえにあのようにとりみだしてしまって…、だが、事故でも嬉しいな)
そしてそれをナイスタイミングで三上が目撃してしまったのだった




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