ホイッスル!

□遊園地
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「英士君!次はあれに乗ろ!」

ただ今、英士と将はせっかく重なった休みを利用して遊園地にきていた

「いいよ」

将は嬉しそうににジェットコースターの方へ走っていく

大方乗り物には乗り、残りは、お化け屋敷と観覧車ぐらい

「将、お化け屋敷と観覧車はいかないの?」

「うっ…。観覧車はね、ライトアップされてから行きたいんだ」

そろそろ日も傾いてきて、ライトアップもあと少しすればされるであろう時間帯

「でねっ…、お化け屋敷は行かないとこっかなぁ…と思って…」

うつむいて小声でいう

(大方予想はついたけど、やっぱり恐いんだ。ま、そんなとこも可愛いんだけど)

「怖いの?お化け屋敷」

「うっ…そっ‥そんなことないよ…そんなことないもん」

精一杯強がってるのをみたら意地悪したくなった英士さん

「じゃあ、観覧車がライトアップされるまでもう少し時間があるから、お化け屋敷入ろうか」

「えっ…んっ…うん。いいよ、いこう」

やせ我慢しているのがバレバレな将をみて英士はクスクス笑いながらさりげなく将の手をとる

一方将はというと、緊張のあまり表情が少し堅くなり人前で手を繋がれているのにも気付かず足取り重く歩いていく

まったく正反対の心情のまま目指すはお化け屋敷





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