東雲日記

□草々のそよめき
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【道】

 道は縦横にして曲がりくねり、到るところ四辻もあれば、誤りて袋小路に陥ることも少なからずありて中々に行き難し。足許覚束なき泥土など見ゆる境も然りながら、見えざる方の眺め心暗ければ更に安からず、日は暮れて道は遠く霞むがに思はるるなり。

 いにしへ人も時に一人勇み、かつは困じ果て諦めつつ己を鼓舞し、更に人に励まされては歩み続け、遂に時到りて静かに旅を終えにけるらん。

 先人たちの辿りし旧き道を時超えて、昔を偲び思ひ馳せつつ尋ね歩む夢の旅路は、知らず懐かしき心地呼び醒まし、今人を慰め癒し、かつは行く先に明り灯し教え導く一助にこそ成らめ。


07/02/11
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