過去過ぎる作品

□ネタ
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もしも……義之がカッコイイ吸血鬼だったら。



「よ、義之くん……」


逃げ回ったあげく、暗がりの路地に追い詰められたななか…


「ななか……」


月夜に光る二本の牙がななかに迫る…


「や、やめ…て…」


義之はななかの肩を掴み、首筋に顔を近づける…


「いい匂いだ…興奮するぜ…」


牙の尖端が皮膚に食い込む…ジワリと滲む鮮血…


「んっ…あ…い、痛いよ…義之、くん……」


その紅く火照らせた頬…
苦痛なのか快楽なのか…
彼女の洩れる吐息を感じながら血を啜る…


「すぐ、終わるさ…」

今度は一気に…ななかの奥深くまで牙を立てる。


「んぁぁぁぁっ…!」


奇声にも似た、その喘声は…暗い路地裏に響き、やがては夜に響く。


力が抜け、膝から崩れ落ちるななかを抱き止める。

「ふっ…また一人…俺の虜だな…」


そして……義之は夜闇に溶けて消えていった……



END




もしも…渉が吸血鬼だったら。



「月島ー!血をくれー!」

「きゃーっ!!」


渉の頬に小恋の手形が付いたことは…言うまでもないだろう。



END



もしも…杉並が吸血鬼だったら。



「はーっはっはー!」


風に靡くマントを羽ばたかす。



END

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